君の名は

命名するというのは大仕事である。
サカグチ自身、子供が生まれたときに、彼女たちに贈る最初でかつ最も重要なプレゼントが「名前」ということで、随分思い悩んだ。

よく品種開発担当にとっては、育成した品種は「自分の子供だろう」という言われることがあるが、育てる必要があるということでは同じだか、しかし大きく違うと思う。
2021年度の男の子の名前で人気なのは「漣(れん)」と聞く。昨年から歌番組やバラエティーに登場するJ事務所の日本語に訳すと「雪男」のグループのイケメン「メメ」と呼ばれている人の影響が大きいと推察している。

話は変わるが、
実際サカグチも品種名をつけたことがある。イチゴ大好きと思われているが、顔に似合わず、お花も大好き、特に青いお花には過剰に反応する。
命名したのはワルツというお花のシリーズ名。
空、水、海、雪、星と5部作である。
抽象的な表現ではあるが、聞いた人がイメージを膨らませる(海といっても聞く人によってイメージは違う。青い?碧い?
漢字とカタカナのコンビネーション(海のワルツ)でもよい、
カタカナ(ウミノワルツ)でもよい、
平仮名(うみのわるつ)でもよい、
画数が少ない
英語 (sea waltz)でもよい、
短縮できる。
というようなことを意識して表現した。

品種名をつける際には、流儀はいろいろで、社内公募や開発担当の想い込みなど。
サカグチは後者の方か?

ところで、
21年度に三好アグリテックで試験販売を開始したベリーポップシリーズの名前には、日本のイチゴの美味しさが、まるでポップカルチャーのように世界中の人々にとって身近なものになっていくよう願いが込められている。
また種子繁殖型のイチゴがポップカルチャーになること、すなわちイチゴは種子から作るという文化が根付くことを願っている。

世界のイチゴ文化にあ・ら・し、ア・ラ・シ、嵐を巻き起こせ。ベリーポップ!!