前回の投稿から3か月もたってしまった。
24年度が始まり、何かとバタバタ(いつもバタバタしているが)としているうちにあっという間に、時間がたってしまった。
今年の夏は、オリンピックと思っていたら、もう閉会。
ふとテレビをつけるとあるレジャー施設のCMでは、ハロウィンイベントの告知があり、秋刀魚が大漁というニュースもあり、もう秋近し。「光陰矢の如し」とはほんとによく言ったものだ。
ところで、今回は「光陰」にひっかけて、少し前に紹介されていた光(LED)の話をしようと思う。
最近、LEDランプはあらゆるところで見かけるようになった。業務を終了し、日の入り時に、自宅に向かって車を走らせると、ハウスの中で赤い光がついている。サカグチは現在、静岡県に住んでいる。
さすが!防災が進んでいると一瞬思ったが、ハウスの中に、非常灯つけるわけはないと思い、不思議に思って、いろいろ探ってみた。
そうしたところ、理由がようやくわかった。赤色LEDをつけることで、アザミウマ類の防除をしている。
日中、葉に赤色LEDを照射することで、アザミウマ類を誘引しにくくなる。
まさしく 「忍法 隠れ身の術」。
ただし、すでに定着しているアザミウマ類には忌避作用がないこと、夜に照射するとアザミウマ類を誘因することは注意点である。
つまり、ハウス内のアザミウマをいなくしてから、日中、植物体に赤色LEDを照射するのが肝要。
照射時間は日の出1時間前から日の入り1時間後。サカグチは日の入り時に、赤色LEDを照射していたのをたまたま見たようだ。赤色LEDは天敵でよく利用されるカブリダニとの相性もよいようで、減農薬につながる。
ところで、コラムを書き終えて、ふと思い浮かべた言葉はこれ。
「少年老い易く、学成り難し」
参考文献:農研機構:赤色LEDによるアザミウマ類防除マニュアル