ランナーで増殖する栄養繁殖型の品種を栽培いただいているご生産者の皆様が、初めて種子繁殖型品種のプラグ苗を手に取った際、「こんなに小さな苗で大丈夫?」「どのように管理したらよいですか?」とびっくりした表情でご質問をいただくことがあります。
そこで、今回は、種子繁殖型イチゴのプラグ苗を立派なポット苗に仕上げる育苗試験した内容の一部をご紹介します。
種子繁殖型イチゴ品種に限らず、イチゴ苗全般にかかわることですが、プラグ苗からポット苗まで生育させる過程で施肥、培土、スペーシング等の栽培環境が苗の生育に深く関わってくることがわかりました。
写真の2つのポット苗は、プラグ苗をポットに植え付けしてから同じ期間を経過した苗です。
葉の大きさに違いが出ていることがわかりますが、この2つの苗は温度、水、日当たりの条件は同じです。
それではなぜ、生育に差が出ているのでしょうか?
生育差の要因は施肥にあります。
左側のポットは液肥のみの施肥管理で、右側のポットはプロミック錠剤イチゴ用(小粒)を置肥しました。
初期の置き肥はその後の生育に大きく影響します。(今回は、右苗の置肥の効果を示す意図があり、左苗は、其の対照として、不十分な施肥量で生産していることをご承知ください)
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