日本初民間企業オリジナルのF1種子イチゴの発表を前に、名称について社内公募を行いました。沢山のアイデアの中から、イチゴの最盛期でもある春、また晴れの日ということも含め「はるひ」に決定。
名称に関して、どのような想いがありましたか?
- Kさん:「ハレ」という言葉にはポジティブなイメージがあり、この名前のイチゴを買うことで家族や大切な人を元気づけたりできるといいなと思いました。ゲン担ぎ(勝負日に食べる)とかプレゼント用でも名前がおめでたい雰囲気があるのは良いと思いました。
- Nさん:「キュンとベリー」「雫ベリー」なども候補に上がっていましたが商標取得が出来ないことが分かり「ベリーポップ」となりました。日本のイチゴの美味しさが、まるでポップカルチャーのように世界中の人々にとって身近なものになっていきますようにと願っております。
また、発表に伴い、味の評価と品種特性に関してどのような感想を持っているかをお伺いするアンケートを実施し、全国より取り寄せた試作果実を前に社内意見交換会を行いました。
- TGさん:同じ品種の果汁でも、生産者毎に違いが見られました。包丁を入れたときの感覚や、切った時の音が品種ごとに異なり、硬さの違いが実感できました。
- OMさん:面白いことに同じ品種、同じ時期の果実であるにも関わらず、生産者様によって姿や味が大きく異なりました。しかし、情報も少なく手探り状態の中、皆様非常に丁寧に生産していただいていることを実感できました。ベリーポップの栽培に少しでも参考になる情報をお届けできるよう、今後とも努めてまいります。
商品開発時のエピソードを教えてください
(株)ミヨシ 研究開発 谷村 風泰
’よつぼし’を販売した当初から味や果皮色の良さといった評判が良く、さらに従来のランナー増殖ではない育苗の手軽さもあり、種子系品種の幕開けが近いと感じておりました。
一度食べたら忘れられないあの味と色が特徴の’よつぼし’は、生産者のみならず消費者も一瞬で虜にしてしまうほど魅力的な品種でしたが、残念ながら果皮が柔らかかったことからパックによる店頭販売は殆どされてきませんでした。
「種子系品種の良さをもっとみんなに知ってもらいたい。」そんな思いから、種子系品種でありながらパック販売にも耐えうるような果皮が硬い品種育成を目指し、約7年もの月日をかけてベリーポップはるひを開発しました。
観光農園の方もパック販売されている生産者の方も、「果皮が柔らかい為パック販売ができない」といった制限を取っ払えるような品種に仕上げています。
今後の想い
アンケートの結果より、硬く輸送性が良い、味が良い、大きな玉ができると高い評価を頂いております。
今後も勉強会や社内意見交換会を行い、イチゴを口に入れた人から思わず笑みが飛び出すようなイチゴになると嬉しいです。