紅赤

<埼玉県 山田いち氏育成>

<品種登録第 20773号>


川越いもとして名高いサツマイモで、歴史が古く江戸時代から代々受け継がれる「循環型農法」は、300年も続く伝統農法です。今も上富地区や所沢市の農家さんでは江戸時代の作り方のままの農法で栽培されており、「川越いも」のブランドを守ってらっしゃいます。川越いもは、栗きんとん用に高値で取引されている市場人気の絶えない品種です。川越の名産品の一つとなっており、川越ではたくさんのお菓子に使用されております。

循環農法とは

江戸時代中期(1694年)に川越藩主 柳沢吉保公により開発された三富新田と呼ばれる地域の所沢市上富地区で行われている農法です。この時、耕地・平地琳(ヤマ)・住居(屋敷)をセットにして、地割をおこないました。耕地に隣接した平地林(ヤマ)から落ち葉を集め、堆肥(熟成)にして、耕地に施肥する農法です。平地琳(ヤマ)は、落ち葉が取れる様管理されています。この「平地琳(ヤマ)落ち葉」→「堆肥として耕地に施肥」→「高品質なイモの生産(収益)」→「平地琳(ヤマ)の管理」という循環で行われている農法が循環農法と言われております。

短冊状の地割

柳沢吉保公は、道の両側を間口40間(約72m)奥行375間(約675m)の短冊状に区画し、1戸当たり約5㏊の土地を配分しました。土地の地割は、道路に面した表側を屋敷地、その次を耕地、一番奥を平地林(ヤマ)としました。この平地林(ヤマ)の落ち葉を堆肥とすることで、関東ローム層のやせた土地を豊かにして農業を行うことができる仕組みとなっています。

(参照 農林水産省ホームページ)

ほくほく感
2.0
貯蔵性
3.0
甘み
4.0

【青果用】適
【皮色】紫紅
【肉色】黄
【形】長紡錘形

収量はやや落ちるが、食味、形状共に良好です。土の軽い洪積台地に適しイモの肥大をよくする為には株間を広く取りましょう。